【eGPU】ノートPCをゲーミングPC化した話【外付けグラフィックボード】
本記事の内容は、あくまでも個人の実践例です。故障や失敗等一切の責任は負えませんので、あらかじめご了承ください。
ノートパソコンで3Dゲームがしたい
私がメインで使っているコンピューターは、5.6年前にドスパラ(パソコン(PC)通販のドスパラ【公式】)で購入したノートパソコンです。画面に線が入ったり、キーボードが壊れたりしているので、ノートPCとしてはほぼ使えない状態ですが、モニターとキーボードを外付けして、デスクトップPCのように使っています。i7-4712MQという4世代のモバイル用のCPUを積んでいるので、軽いゲームなら多少はできます。
最近、identityⅤ(第5人格)やフォートナイトのPC版をやってみようとしました。3Dゲームとしてはかなり軽い部類なのでできるかなと思いましたが、流石に動きがカクカクで厳しかったです......
なんとかできるようにする方法はないものか、とあれこれ調べていると、外付けグラフィックボードというものに辿り着きました。
外付けグラフィックボードとは
外付けグラフィックボードとは、その名の通り、ノートPCに外付けでグラフィックボードを増設してしまおうというものです。eGPUとも呼ばれています。主な接続方法は3つ。
①ThunderBolt3接続
②ExpressCard接続
③miniPCIe接続
①は最近の規格です。MacBook用に多数の商品が販売されています。eGPUの王道の接続方法だと言えると思います。ThunderBolt3対応のType-C・USBポートに接続するだけなので、めちゃくちゃお手軽で便利そうです。欠点としては、対応しているパソコンがそもそも少ない上に、安い物でも3万円以上します。そもそもwindowsのPCでは使えないんじゃないか、と書かれている記事もありました。
②は一昔前の規格です。ExpressCardを私は見たことないんですが、USBポートを増設したり、データ通信カードを差し込んだり色々できるみたいです。
①②は、USBを差し込むみたいに気軽に接続できるので、大変便利なのですが、搭載しているノートPCはあまり多くありません。確認してみましたが、私のノートPCも搭載していませんでした。
miniPCIe接続でeGPUに挑戦
miniPCIe接続について
そこで③に挑戦することにしました。③はほぼ全てのノートPCに搭載されていま
す。なぜなら、miniPCIeは無線LAN用のカードが差し込まれている場所だからです。無線LANの代わりにグラフィックボードを接続するわけです。(複数miniPCIeポートが搭載されている場合もあります。その場合は、無線LANを外す必要はありません。)
この方法の最大の難点は、ノートPCの蓋を開けて繋がないといけないということです。この時点でハードル高いですよね。私はPCの自作こそしたことはないもののメモリ増設やSSD換装なんかは何度もやったことがあるので、あまり抵抗はありませんでした。
さらに、通常の接続に比べて性能が6割~8割程度に落ちると言われています。無理やり繋いでいるので、しょうがないですね......
『exp gdc』を注文
miniPCIe接続でグラフィックボードを繋ぐガジェットはいくつかありますが、成功事例が多く上がっていた『exp gdc』を購入しました。私は、amazonで注文しましたが、aliexpressという通販で購入するのが恐らく一番安く買える方法だと思います。3000円くらいで買えると思います。海外から発送されるので、到着まで1週間以上かかりました。
到着
海外から送られてくる商品ってもっと雑なイメージでしたが、丁寧に梱包されていました。中身は次の4つです。
①exp gdc 本体
②電源に繋ぐケーブル
③PCのminiPCIeコネクタとexp gdcを繋ぐケーブル
④説明書
exp gdcとPCを接続
miniPCIeには、基本的にこんな風に無線LAN用のカードが刺さっていると思います。ねじを外してexpgdcに同梱されていたケーブルに付け替えます。
しっかりねじを締めて固定しました。
グラフィックボードと『exp gdc』を接続
今回使用したグラフィックボードは、こちら。GEFORCE GTX970です。ドスパラの中古で、1万円ちょっとで購入しました。使用できるグラボの種類が商品ページに書いてあるのですが、販売店によって記述がまちまちなので、正直よくわかりません。GTX1000番台は難しいって書いてあるサイトがあったので、成功者も多かったGTX970にしました。価格的にもコスパが良さそうだったので。
exp gdcの上に(miniではない)PCIe接続ポートがあるので、そこにグラボを接続します。(※画像は電源が入っている時のものなので、緑に光っています。)
電源やHDMIケーブル等を接続
画像のように、exp gdcと電源、グラボと電源、グラボとモニターを繋ぎます。
ノートPCの背面の蓋は基本的に開いたままになるので、こんな感じです。
ではいざ、起動!起動するのかどきどきです。
私の場合はすんなり起動できたので、デバイスマネージャーを確認してみます。
ドライバのインストール
認識はしているみたいですが、コード31というエラーが出ました。書いてある通り、ドライバがインストールされていないのが原因なので、ドライバをインストールします。
拍子抜けするくらいすんなりいきました。
このあと、内蔵GPUであるHD4600を無効化することで無事eGPUを使うことができました。
ベンチマーク
あまりベンチマーク取れていませんが、紹介します。
3D MARK SkyDiver
ベンチマーク初心者なので、スコアが無効な理由がよくわからないのですが、一応「12141」というスコアが出ました。ネットで調べてみると、通常GTX970では、20000以上出るらしいので、やはり性能は6割程度になっていますね。
DQⅩ
流石にもっと出るはずなんですが、CPUとか他の部分が関係しているのかめちゃくちゃ低かったです。
まとめ
無事、miniPCIe接続によって、eGPUを使うことに成功しました。性能が落ちているとはいえ、内蔵GPUと比べれば10倍近く性能が向上しています。identityⅤもすごく快適にプレイ出来るようになりました。
情報を見ていると、なかなかうまくいかないことも多く、有料ソフトを使用しないと認識できないことも多いようです。今回私が何の障害もなく成功したのは、BTOショップであるドスパラさんのノートPCだったからかもしれません。もし、この記事を見て、挑戦される方がいましたら、くれぐれも自己責任でよろしくお願いします。